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推しエコノミー:「仮想一等地」が変えるエンタメの未来

2022.11.9

出版社:日経BP  著者:中山淳雄

発行:2021年10月

半径3メートル以内にクリエイティビティは転がっていると言われる。人が集まる場所はデジタル空間にシフトし、ネット上に「仮想一等地」が生まれ、コロナ禍においても高収益をあげるコンテンツが数々誕生した。視聴したり、遊んだことはなくとも「鬼滅の刃」「ウマ娘」等は耳にした方も多いであろう。ユーザーは消費者だけではなく、「表現者」となり、コンテンツとの共時体験を求める為、提供側はどう仕掛けるかが重要となってくる。

また、「推す」行為は希少な時間資源の投下によって行われる。時間を無駄にしたくない人が増えると、新奇なものが展開されづらくなる。インフルエンサーを通して、「このコンテンツは安パイだよ。時間を費やしても無駄にはならないよ」という信号をブランドとして送る必要がある。その結果、ある程度ブランド力があり、約束されたコンテンツに人々は群がるようになり、結果として大ヒットがさらに大ヒットするという現象につながる。

「土の時代-金銭・物質・権威」から「風の時代-知性・コミュニケーション・個人」への変化を軸に、エンターテイメント業界全体の未来の方向性を、ファンの変化や日米中の地政学も含めて俯瞰した視点で眺めることができる一冊。

BIZCOLI 近藤孝子

表紙は日経BP社サイトから引用

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