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アートの創造性が地域をひらく 「創造県おおいた」の先進的戦略

2020.6.15

出版社:ダイヤモンド社  編者:日本政策投資銀行

発行:2020年01月

持続的な成長のキーワードとして頻繁に目にする「創造性」と「革新性」だが、文化芸術の側面も取り入れ、地域の魅力を掘り下げ、磨き上げて、新たな地域資源にしていくという方法を提案しているのが本書である。20世紀末にヨーロッパで始まった「創造都市」のムーブメントが、大分県において行政、学校、NPO、経済界など様々な主体を巻き込み「創造県おおいた」という戦略に至ったのかが、活き活きと記されている。国内外の事例を丹念に調査し、それを徹底的に議論した上で、具体的施策に反映されているのが印象的である。例えば大分県版クリエイティブ産業は、特定産業をターゲットにしたものではなく、地域経済全体のクリエイティブ化を意味し、地元企業とクリエイターがコラボして、既存商品に付加価値を与えることを目的とした具体的事業として動いている。地方創生に関わっている人に加え、アート思考、クリエイティブ思考を日々の行動に落とし込みたい人にとっても、大いに参考になる1冊である。

事業開発部次長 平田エマ
表紙はダイヤモンド社サイトから引用

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