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大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実

2021.8.15

出版社:光文社  著者:仲村和代 藤田さつき

発行:2019年04月

節分の翌日、いや当日の夕方には食品リサイクル会社に集められた大量の恵方巻きの写真を前に、循環型社会なんて存在し得ないのではないかという軽い絶望にも似た思いを抱く。恵方巻きはこの後豚の飼料になるので循環はしているのだが、そもそも作りすぎではないのだろうか。本書は大量廃棄社会の実情を丹念に取材したリポートである。中間業者を通さず透明性を高め、課題解決に尽力する企業を紹介した上で、一人一人が食品や衣料の不都合な真実を知り、いいものを安く、ではなく適正な価格で買う賢い消費者になる事が、大量廃棄社会の解決へ向けた後押しができるのではないかと説く。買い物を通して地球環境や遠い国の人々の暮らしに思いを馳せ、行動に繋げる視野の広さを持ちたいと感じた。

BIZCOLI 近藤孝子

表紙は光文社サイトから引用

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