ネパールのチトワン国立公園は,多くの命を育む大ジャングル地帯です。1984年に世界遺産に登録され,さらに,バッファゾーンにあるビーシャザールタルは2003年にラムサール条約に登録されました。ベンガルトラやインドサイを目当てに,多くの観光客が訪れ,観光収益は貴重な外貨の獲得源となっています。観光収益も集まるし,さらには,援助も集まる。途上国にとって,環境保全は金のたまごを産むガチョウなのでしょうか?
本セミナーでは,利害関係者の間で繰り広げられる収益を巡る争いに注目しながら,環境保全や国際援助を経済問題として考えることの重要性について解説します。