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NFTの教科書:ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計までデジタルデータが資産になる未来

2022.9.6

出版社:朝日新聞出版  著者:天羽健介 増田雅史

発行:2021年10月

2021年12月、(株)幻冬舎より、坂本龍一氏の初となる全595個の音のコレクタブルNFT発売が発表された(※1)。坂本氏を代表する作品の1つである「Merry Christmas Mr. Lawrence」の音源の右手のメロディー595音を1音ずつデジタル上分割し、NFT化し、それぞれの音が位置する小節の楽譜画像も紐づけられている。

そもそもNFTとは何か。本書の説明によれば、「Non-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)」の略で、代替不可能なトークン-ひとつひとつが固有で唯一無二であり、「世界にひとつだけのデジタル資産」である。違法配信やデジタル万引き然り、デジタルと著作権は相性が悪いという認識だった。ところがNFTの出現により、デジタルデータでも、それがオリジナルだという証明が可能となった事で、著作者である坂本氏のように、1音ずつの販売ができる。このように、ブロックチェーンを使ってNFT化する事で、アートや音楽等、今までデジタルと相性が悪かった分野の経済活動が活発になるという現象が起こっている。

本書は「教科書」と銘打つ通り、NFTの現状にはじまりNFT×アート、ゲーム・・等、各業界との関わりや、具体的な購入場所や入手方法、会計処理方法や法整備までを幅広く網羅した1冊である。インターネット以来の革命だと豪語されるNFT。ブームが一過性に終わるのか、数年後にはインターネットでモノを買う事と同じくらい、当たり前に社会に溶け込むものなのか、NFTの可能性を感じてみては如何だろう。

BIZCOLI 近藤孝子

表紙は朝日新聞出版サイトから引用

※1:株式会社幻冬舎HP「2021.12.21 [出版情報]」より

https://www.gentosha.co.jp/news/n575.html

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