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滅びない商店街のつくりかた リノベーションまちづくり・エリアマネジメント・SDGs

2023.1.5

出版社:学芸出版社  著者:梯輝元

発行:2022年06月

ちょっと特別なお買い物をする場所だった商店街が、シャッター通りと化している、若しくはドラッグストアや100円均一のお店が建ち並ぶ姿に変貌を遂げた事に、驚きを超えて哀しみを感じた事はないだろうか。日用品の買い物から娯楽まで、一カ所で満たされるモールの存在はとてもありがたいので、自然と足が向かなくなる理由もわかる。ましてコロナ禍を経て、インターネットでの買い物が比重を増しつつある昨今は、正に商店街受難の時代と言えよう。本書は、北九州市にある魚町商店街の商家に生まれ育ち、現在は貸ビル業・不動産業を営む著者が自ら学び、汗を流し、全国から「リノベーションまちづくりの聖地」と注目される商店街へと再生を果たすまでの記録が綴られている。江戸時代の職業「家守」をベースとした小倉家守構想、リノベーションスクールによって再生されたカフェやシェアオフィスの実例、商店街に人を呼び戻す「SDGs商店街宣言」など、著者は学び、人と出会い、挑戦を繰り返していく。商店街も有機体であり、自助努力をせずに存続は難しい。社会的課題を自らの課題と捉え、どのような価値を人と社会に提供できるのか-商店街の存在意義を問い続けることで、結果を生み出してきた。今後も「先進的な取組で、地域経済課題、地球規模の環境課題の解決に向けて、来街者の利便性を高め、消費者の意識を改革し、地域コミュニティを再生させ、エリアの価値を向上させる」著者の取組は続く。商店街に限らず、所属する組織が持つスキームやリソースを活かし、社会的課題・地球規模の課題を解決することで、持続可能な社会を実現する取り組み例として魅力的な本である。

BIZCOLI 近藤孝子

表紙は学芸出版社サイトから引用

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