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付加価値のつくりかた

2023.6.7

出版社:かんき出版  著者:田尻望

発行:2022年11月

平均社員給与は2000万円超にして、営業利益率は脅威の50%を超える優良会社、キーエンス(※)。新卒でキーエンスに入社し、紆余曲折を経て経営コンサルティング会社の経営者となった著者が「付加価値のつくりかた」を述べた本である。著者によれば、キーエンス社が経営上大切にしているのは「最小の資本と人で、最大の付加価値を上げる」という事である。当たり前のように感じる言葉だが、同社は営業・技術職だけでなく、バックオフィスを含め、会社全体で徹底的に仕組み化して突き詰める事で、高利益を生みだしている。付加価値を理解し、人が働く時間を「コスト」から「付加価値創造」へとパラダイムシフトを遂げることで、付加価値が最大化する。付加価値が高いという事は、自分の利益だけではなく、お客様にも喜んでいただける好循環を生み出す。「数値化」「仕組み化」「作業のアウトソースの検討」など、小さな会社・部署でも取り組めることは幾らでもある。キーエンスの利益率を目指して、本書を読み込み、身の回りの小さなDXから手を付けてみては如何だろう。

BIZCOLI 近藤孝子

表紙はかんき出版サイトから引用

※キーエンスの営業利益率・年収は本書引用。諸説あり。

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